3.11 東日本大震災から14年を迎えるにあたって

2025/03/11

学校の様子

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 3月10日(月)、翌日に東日本大震災から14年を迎えるにあたり、1年生では、東北出身で高校生時に震災を体験した教員が、当時の様子について生徒たちに話をしてもらいました。


 2011年3月11日14時46分18秒、当時通っていた高校の体育館にいた先生は、周りの友人とともに被災されました。自宅までは、地元の友人の保護者の車に乗せてもらい、津波被害が大きい海沿いを避けたため9時間ほどかかったそうです。しばらくは、近くの中学校の避難所に入られたそうです。そこでは、中高校生が支援物資の運搬などを担ったとのことで、避難所運営にも自分たちが関わるんだと、生徒たちもより自分事としてとらえたのではないでしょうか。

 震災当時の町や救援活動の様子、先生自身も親戚や友人をなくされた当時の気持ちや、復興支援にこられた自衛隊やボランティアの人々、元気づけてくれた芸能人の方々のお話や、それらを通して東北の方々が気持ちを奮い立たせて頑張った様子について語ってもらいました。

 だからこそ、子どもたちの会話の中で出てくる人を気付付けるような発言についても、人の生き死ににかかわるような言葉は、どうしても震災で亡くなられた方の当時の様子が頭をよぎり、悲しくなるそうで、それぞれの言葉の持つ意味をよく考えた言動をとってほしいと話されました。

 そして、当たり前の生活がどれだけありがたいものか、また、少しずつ復興が進んでいく中で、前向きに生活していこうという活力を得られたそうです。


 関西でも、南海トラフ地震の想定がされています。私たちが経験したことのない災害が発生した時に、少しでも被災規模を小さくできるよう、日常的な人とのふれあいを大切にし、地域の結びつきを強め、助け合えるよう心がけましょう。また、各家庭でも防災グッズや何かあった時の家族間の連絡手段、待ち合わせ場所を確認しておくことも大切だと思います。



 生徒たちに貴重な話をしてもらった教員には、感謝いたします。しんどい記憶だったとは思いますが、この話が少しでもこれからの災害の教訓となればと思います。